OPC UA
- OPC UA(OPC Unified Architecture)は、2000年代以降にリリースされた新しいOPC規格です。
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OPC UAは自動化アプリケーション間の相互運用のための最も有能なOPC仕様であり、
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RAS及びX509標準仕様に基づいた暗号化、認証処理によりOPC”クラシック”の仕様の
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データ暗号化を統合し、そのファイアウォールとの親和性は、企業全体で、高いセキュリ
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ティと性能を備えた公衆ネットワークを通じての通信を可能にします。
- OPC UAの特徴は、以前OPC DA、OPC AE、OPC HDAそれぞれ機能ごとの規格が必要で
- したが、現在はOPC UA一つでこれらのデータを取得することはできます。
- KEPServerEXはこれらすべてサポートしております。
- KEPServerEX 用 OPC Unified Architecture (UA) サーバー インタフェースは、MES や
- SCADA システムなどのクライアント アプリケーションに、産業オートメーション デー
- タへのシームレスで安全なアクセスを提供します。
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OPC UA は産業オートメーション向けの最先端の通信プロトコルであり、従来のオンプレミス アプリケーションや、産業用 IoT、インダストリー 4.0 のアプリケーションとプラットフォームでデータ コレクションと制御のために採用されるケースが増えています。このオープンな標準規格により、任意のオペレーティング システムで実行されている OPC UA Client アプリケーションおよび Web ベース クライアントに、KEPServerEX OPC UA サーバー インタフェースをシームレスに接続することができます。
OPC UA は、証明書の交換およびポイント間の暗号化の手法を使用することで、組み込みのセキュリティを提供します。KEPServerEX では、OPC UA 向けの強力な診断機能により、データの安全性が維持されるとともに、クライアントとサーバーの通信に関する問題のトラブルシューティングを簡単に行うことができます。
OPC UA サーバー インタフェースと OPC UA Client ドライバーを組み合わせて使用することで、従来の OPC データ アクセス (DA) クライアントまたは KEPServerEX でサポートされる任意のネイティブ クライアント インタフェースに産業データを安全にトンネルできます。
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KEPServerEX OPC トンネリング
OPC UA トンネリングが必要な理由:
トンネリング ソリューションは、クライアント / サーバー アーキテクチャを使用して、ファイアウォールの内外でインターネット、WAN、または LAN 全体にわたり安全で信頼性の高いリアルタイムのデータ トンネリングが実現できます。また、Microsoft COM および DCOM テクノロジを利用せずに、デバイス、データ ソース、およびアプリケーション間の簡単なリモート通信が可能です。
KEPServerEX トンネリングのシステム要件(典型例):
KEPServerEXの動作環境について、Kepware推奨の基本スペックは、2GHzのCPUと1GBのメモリが必要です。
OS対応は現状Windowsのみとなりますが、今後Linuxにも対応できるようになります。
OPC以前
- デバイス(データソース)とコンピューターインターフェース(データ収集側)の標準通信は存在しませんでした。
- 独自の通信及びツールキットはハードウェアベンダーによって開発され、この事によりソフト、ハードの両面でユーザーに選択性は存在しませんでした。
- ユーザーは1デバイスに複数のクライアント接続を作成するか別のハードウェアを追加する事によりシステムを構築していた。この事によりシステムは複雑となりオートメーション化の妨げとなっていました。
- デバイス(PLC等)の一番の仕事はなんでしょう?プロセスコントロール制御です。クライアントと通信をする事ではありません。
OPC概要
当初はObject Linking and Embedding (OLE) Process Control. Object Linking and Embedding(OLE)は、書類その他のオブジェクトに埋め込むことができるようにMicrosoft® によって開発されました。
OLE1.0は、1990年にリリースされ、ダイナミックデータエクスチェンジ(DDE)の進化形でした。 これは当時最新かつ最高の技術であったため、OPCはそれを標準として採用しました。 OLEはまた、COMテクノロジーに基づいていました。
OPCがOpen Process ControlとなるためにはMicrosoft® のOLEから離れる必要がありました。 OPCは現在オープンスタンダードによるオープンコミュニケーション Open Platform Communicationへと変化を続けています。
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OPC基本設計
OPC以前では特定のベンダー1社でハードウェアを開発しHMIソフトウェアを開発し通信ソフトも開発する必要がありました。
全ての事を1社で開発しサポートもまた行わなければなりませんでした。この事により事業参入にも大きな障壁となっていました。
コスト面でもユーザーは大きなリスクを抱えている事となります。更にこの1社が倒産したら・・・
OPCによりこれらのリスクが軽減されました。ユーザーが各ベンダーを選択し最適なソリューションを生みだす事が可能となりました。
OPCベンダーはクライアントとサーバーソフトウェア会社の職務を分離し、それぞれがベストを尽くす事に集中する事ができます。
KepwareはOPCサーバのカテゴリーに分類され、最高品質の完成度を目指して開発を続けています。
- クライアント/サーバー型
- クライアントがサーバーを管理(サーバーはクライアントに指定されていないアクションは実行しません。)
- クライアントがサーバへとポーリング指定を行います。
- クライアントがポーリング周期を設定します。
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クライアント/サーバ型はテレビ,リモコンとレコーダーの関係と言い換えると非常に解りやすくなります。
クライアントからの指定が無い限りレコーダーが勝手に録画を始める事などありえません。
全てはクライアントの指示のもとで動作が行われます。
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OPC規格
OPCクラシック規格
OPCクラシック規格として以下の物が挙げられますが、淘汰選択されほぼ上段の3つであると言っても語弊はありません。
その中でもほぼ90%がOPC DAとなっております。
- OPC Data Access (DA)
- OPC Alarms and Events (AE)
- OPC Historical Data Access (HDA)
OPC XML Data Access (XML-DA)
OPC Data Exchange (DX)
OPC Security
OPC Batch
OPC Complex Data
新OPC規格
ファイアーウォールとの親和性に優れ(DCOMに依存しない)単一のインターフェースに殆どのクラシック仕様を含みます。
- OPC .NET (OPC Express or Xi)
- OPC Unified Architecture (UA)
OPCとKepware
1998年よりOPC Foundationに参画
KEPServerEXは、OPCのコンプライアンスおよび相互運用性の両方を含むOPC協議会からの最高レベルの認定を持っています。